何かをするのに必要な時間をあらわしたいとき、フランス語には prendre du temps と mettre du temps という表現があります。この2つの表現は互換性があるようにも見えますが、行為をとらえる視点やアスペクトによって、使用される文脈が異なります。
Prendre du temps
prendre du temps という表現は一般的に、ある行為やタスクを完了するのに一定の時間が必要であるということを示すために用いられます。その行為に費やされる時間を強調し、多くの場合、行為をおこなう人の努力や意志までは直接意味しません。
例:
- Apprendre une nouvelle langue prend du temps. (新しい言語を学ぶのは時間がかかる。)
- Ça me prend 25 minutes pour aller au travail en métro. (通勤には地下鉄で25分かかる。)
Mettre du temps
一方 mettre du temps は、行為をおこなう人の積極的な視点をしばしば含みます。
例:
- J'ai mis trois ans pour apprendre le français et avoir le niveau B1. (フランス語を学んでB1レベルに達するまでに3年を要した。)
- Elle met du temps à se préparer le matin。 (彼女は朝、身支度に時間をかける。)
- J'ai mis une heure pour terminer le devoir de mathématiques. (数学の宿題を終えるのに1時間かかった。)
比較と使用される文脈
prendre du temps と mettre du temps の違いは、行為が要する時間への視点および行為主の関わり方にあります:
- prendre du temps は、行為の速さを評価せず、タスクに必要な時間を客観的に示す、より中立的な表現と見なすことができます。
- mettre du temps は、行為に費やされる時間への主観的評価を示唆し、行為主がその行為に自らの時間をかける姿勢を意識した表現です。